11月21日 の文章
さらば北の富士、長い間お疲れ様でした。
僕が相撲を観始めたときは「なんだか小煩いじいさんがいるなあ」という第一印象だったけれど、いつしか相撲中継といえば勝昭と体に馴染んでいった。
ボヤくような口調でも切り口は鋭くて、いろんな意味で無双していた白鵬がどれだけ凄いかを語り悪く言わず、稀勢の失速には言葉を失い、向正面の舞の海は煽る。
あの頃確かにそこにあった風景だ。
名古屋場所で写真を撮ってもらったのは大事な思い出で、デカいじじいという存在が稀すぎてビビった記憶がある。
最近僕があまり相撲を観なくなってしまったのは、推し力士が次々に引退してしまっただけではなくてもう1つ理由があったのかもしれない。勝昭のいない放送が物足りなかったのだ。
憧れのじじいです、これからも。