『ボーイズ&ガールズ』の感想 (#455)
ご無沙汰しております、アジカン親善大使です。
『荒野を歩け』から1年半、久しぶりのニューシングルの感想文を書こうじゃないか。
01. ボーイズ&ガールズ
02. 祝日
01. ボーイズ&ガールズ
スローテンポの曲はいろいろあるけれど、シングルになるのは案外この曲で初じゃないか。
もともとは曲中の詞にあるように「We’ve got nothing」というタイトルだったらしいけれど、ゴッチ本人も言っていたように「ボーイズ&ガールズ」の方がグッとポジティブで良い。
「ポジティブ」って言葉はレンジが広いけれど、今作は「Baby Don’t Cry」(Gotch)にテーマが近いのかなと感じる。
どこからでもどこにでもスタートラインは引けるし、変に悲観する必要も肩肘張る必要もない、というような優しい曲だ。
そして「はじまったばかり」の僕を導くのは、僕の中の「ボーイズ」に他ならないのだ。
こんなにシンプルでもったりした曲をリリースするというある意味チャレンジングなことをしているのに、曲を通してアジカンとしての自信がめちゃくちゃ伝わってくるのが心強くて良い。
型に嵌まった「アジカンらしさ」を提供しなくてもアジカンだなあ、と。
いっそカバーアルバムとか出して実験してみて欲しい。きっともうアジカンのニューアルバムとして全然成立しそうだ。
02. 祝日
カップリングは遂に山さんソロ作曲のナンバー。
てっきりメインボーカルも山さんかと思ったら普通にゴッチが歌い出して「そうだね」って気持ちになりました。
軽快な曲調と歌詞が如何にもカップリング(悪い意味でなく)という1曲。
誰かが襤褸(ぼろ)を出すまで
静かにやり過ごしてもいいけど
譲れない君の何かを守るなら
傘を差すのがいいよ
という歌詞が好きだ。
この前のフレーズで歌っている、自分に対する行動基準は「何ひとつ失うものがないなら」なのに、
君に対する行動基準は「譲れない何かを守るなら」なのが優しくて良いじゃないすか。
「130円で1ダースの絶望」は朝刊のことかなと僕は感じたけれど、どうでしょう。
山さん作曲といえば「Right Now」もほぼ山さんなので、幅広いなあと思わざるを得ない。
前述のようにアジカンが演奏するとそれはもう「アジカンらしい」ので、この曲がどれほど「アジカン」なのかはもう測ることが出来ないんだ。
そしてこの曲、要約すると「サラダ記念日」ってことで合ってますかね???
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