ポール・マッカートニーという神話 (#460)
ポール・マッカートニー(76)のライブに行ってきました。
ビートルズとしてはジョン・レノンの方がやや有名だけれど、実は曲の大半はこの2人の合作であって、死んでしまったジョンと共に20世紀最高のアーティストでありながら今年ニューアルバムを出したりしている「生ける伝説」なのだ。
ワンピースを知っている人に説明するならば、立ち位置もキャラクターもシルバーズ・レイリーそのままです。
かくいう僕もビートルズが好きで、日本に来ると聞いて「もうお爺ちゃんだし死ぬ前に観てみるか〜〜」みたいな軽いノリで参戦したのだけれど、めちゃくちゃ良かった。
まずポールの見た目が全然シャンとしていてカッコ良かったし、声もあの独特な高い声そのままで、
ベースだけじゃなくギター、ピアノ、オルガン、ウクレレ、またベースみたいに色々弾きまくるし、
何より驚愕なのがそれを2時間半ぶっ通しでやり続けたという事実。水も飲んでないらしい。神話のキャラクターかよ。
大体のライブって、MCで「そろそろ終盤だね」みたいなこと言うと客席は「え~~」ってなるじゃないすか。
今回の反応「いやもう十分でしょ……」みたいな感じだったからね、凄いを通り越してなんだこの人って。
とにかく最高のライブだった。
だってバッハとかモーツァルトとかってもう死んでるじゃないすか。美空ひばりも尾崎豊も、その代表曲を聴くなら録音かカバーということになる。
それを考えると、「Let it be」「Hey Jude」みたいな数世紀後も歌われているだろう曲を他でもないポールから聴けるのってやっぱり凄いことじゃないすか???
(席だけはちょっと遠かったよね)
有名曲もやるけれど結構ニッチな曲もあって、
ポ「次はsgtペッパーからやるよ!」
客「うおおお!!!」
→「Being for the Benefit of Mr. Kite!」
客「うーん……???」
みたいなのも良かった。
MCにやたらと日本語を仕込んできていて、「ツギハ、シンキョク、ダガヤ!」とか「デラサイコー」とか名古屋をおちょくってきたのも良かったし、
ちょいちょい背後に写り込んでいるのが気になっていた超個性的なヒゲ巨漢のドラマーが、「Eleanor Rigby」で立ち上がってドラム演らずにコーラスだけでステージ前方に出てきたのもかなり良かった。マルチすぎる。
とにかく本当に良かった。圧倒的に良いもの、本物を観たときの感想は「良いな~~」としか言いようがない。
コメント投稿