天気の子を観たやよ (#481)
岐阜の人はやよと言わないが三重の人はやよと言う。
今日行けやんわ~(三重弁には他人をイラつかせる魔力がある)
何の話だ。
『天気の子』観てきました。金曜昼間! 大学院生はカス!
良かったところ
絵がめちゃくちゃ綺麗
今作は雨のシーンが多いわけで、アニメの雨って掛かるコストがn倍、みたいな伝聞もあるけれど、本当にこれは大変なことをしているな……って引いてしまうぐらい雨の描写が緻密。
加えてそれ以外にも3D技術が入っていたり、映像の綺麗さは前作『君の名は。』を圧倒していると感じた。アニメってスゲー。
RAD
劇伴は全部RADらしいけれど歌はRAD以外の女性voも歌っていて、それが凄く作品にマッチしていた。
また前作と比較してアレなのだけれど、前作は挿入歌が男声だけの「タキ君が頑張るタキ君の話」って色が強かったのに対して、
今作は女声が入ることで「2人の物語」ってイメージが膨らみやすいなあと。
ヒロインが可愛い
陽菜さんの良さを語るとそれはネタバレになってしまうのだけれど、家出して女子校生にかまってほしいという全男子の夢が詰まっていた。
気になったら観てください。映像美だけでも損はないんじゃないでしょうか。あと本田翼も普通に良かった。
以降ネタバレでもう少し深く
ただ、シナリオはちょっと意味不明な箇所も目立ったかな~という感想。
言葉通りの意味不明でなくて、
(1)要所で飛躍があって首をひねる箇所があったのと、
(2)手に取れる範囲のリアリティから逸脱した描写が結構あったこと、
の2つがちょっと引っかかった。語らせてもらうわけにはいかないか。
(1)要所で飛躍が
これは映画の尺的に仕方がないと思う。長々やられたらそれもでダレるし、新海監督は結構大胆にカットしたりダイジェストにしたりを持ち味にしている節もあるし。
銃だけ拾って持ち歩く心理とか、凪先輩と急に仲良くなっていたりとか、あと陽菜さん側が穂高を想っている描写も少なかったので、うーん。
最初に手を取って逃げるところで既に最高にカッコ良いといえばそうなのだけれど。
(2)手に取れる範囲のリアリティ
僕が『君の名は。』に惹かれたのは、手が届きそうな半径に世界観が収まっていたからなのだとこの映画を観て気づいた。
ファンタジーの要素は別枠として受け入れるとして、この世界と自分は無関係な気がしない、と思えるリアリティがあったのが『君の名は。』だった。
今作は(ワザとそうしたのだろうけれど)その半径を少し逸脱した要素が多くて、世界と自分はかなり遠いところにあった。
東京をリアルに描写するほど、タイアップの実名商品が現れるほど、作中世界が自分のリアリティから遠のいてしまうのは不思議だ。
「風俗、警察、銃」は「彗星、巫女、カタワレ時」よりもずっと現実に即した存在なハズなのに、やっぱりこれらの要素は僕の観測範囲のリアリティになかった。
シナリオが意味不明、と感じた原因を言語化するとこんな感じ。
言ってしまえば好みの問題、個々人の持つ半径の問題なのだけれど、はい。
力尽きたので後は任せます。
文章の順番がアレだけれど、楽しい映画だったのは間違いない。
僕1人で観に行ったこと以外は。今後は聖地巡礼しない?ってラブホに誘えるから実質勝ちみたいなところはある。
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