SASUKE2016を見たので勢いで感想文を書くやつ (#395)
TBSの『SASUKE』が好きなので見た感想を書きます。
今回はレジェンドの長野誠の引退回だったので、その辺を含めて書こうじゃないか!
(ネタバレありなので気をつけてください。)
良かった点と微妙だった点、両方書きたいことがあるのでそんな感じの形式で感想文を書きます。敬称は略させてください。
良かった点
レジェンド・長野誠の幕引き
長野誠が完全制覇をしたとき、僕は小学校高学年だった。
言い換えると、長野は完全に僕たちのヒーローだった。誇張でなく。
今回だって、山本(元ガソリンスタンド)と竹田(元消防士)同様に「正直クリアはキツいかな」って見てる側の僕は思っていたのに、長野は違った。
ダブルペンダラムで2つ目の振り子を蹴って反動をつけたり(*1)、一度掴み損ねたそり立つ壁にノンストップでリトライする、っていうのはクリアしてやろうって人しかやらないチャレンジだった。そこが感動した。
(*1:長野は上背にややディスアドバンテージがあるので、1つ目の振り子で十分な振れ幅を作るための作戦なのだと思う)
ここ数大会微妙な成績が続いて、それでも今回あそこまでゴールを見据えたパフォーマンスが見られたのは本当にカッコ良かった。
余計なことを言うと、長野は結構プレッシャーに弱い印象があったのに、最後はレジェンドたる実力を堂々出しきって花道を自ら作ったのが凄い。僕も大学生になったけれど、今でも間違いなくヒーローのひとりだ。
ステージが難しくなった
ステージが難しくなったのは「アリ」だと思った。
重いパワータイプはタイファイターで、軽い身軽なタイプはタックル+そり立つ壁で、そしてバランスが良い平凡タイプはオーディションで、それぞれ落ちるような気がするのだけれど、結果だけなら1stクリア者8人ならちょうどいいのかなって印象で。
ただ、パワーがあって身軽、みたいなタイプが求められる今回の1stであるならば、せめて身長の要素ではもう少し差がでないようなコースでも良いんじゃないかなとは思う。外国勢が有利すぎる気がする。
逆に2ndはちょっと時間制限がヌルくて(参加者が凄いのもあるけれど)そこはバランスが良かった。視聴者が見たいのは2ndでのタイムアップじゃなくて3rdでのチャレンジとその成否なのだ。
微妙だった点
いろいろ事情はあるのだろうけれど、そんなこと知らないイチ視聴者なので理想論を書きますよ、僕は。
フェアじゃない
言うまでもない感じだけれど、夜露や雨っていう気候的な問題まで選手が被るのはなんだか違うなあって感想だ。
昔はもっとテレビ番組然とした雰囲気だったから「雨ニモ負ケズ」的な演出でも何も思わなかったのだけれど、今回みたいな、あれだけトレーニングしたガチ勢を呼んでおいて「雨でクリア絶望的だけど行けるとこまで行って」的な、
そんな投げやりな感じなら今まで必死でクリアしたステージは何だったのってことになりかねないワケで。
夜露に文句言いながらクリアしたドリューは立派だけれど、その直前に滑ってリタイアした樽美酒とコングがいるワケで。
1stはともかく3rdは鉄骨の上に屋根つければあんな終わり方は防げたんじゃないの、みたいな。
1stは夜露で先送りにしたのに、3rdまで残った選手に対してあれはリスペクトが足りないんじゃないの、みたいな。
日程的な問題も勿論あっただろうけれど、最早ある種のスポーツ大会っぽくなってるSASUKEなのに仕様が昔のままなのはなんだかチグハグな気がする。
クリア者のダイジェストはどうなんすか
いままでダラダラ書いたとおり、これを書いてる僕は相当SASUKEが好きなわけで、そういう人間からすると「クリアした人」を大きく扱って欲しいって気持ちは常にある。
別に芸能人の挑戦者とかゲストのコメントとかに文句を言うつもりは無くて、
ただ、結果だけ見れば川口、長崎、先生より進んだパルクールの佐藤惇だったり、アメリカ2人に対して唯一スウェーデンのアンドレ・シムだったり、どうしてここまで扱いが小さいのだろうっていうのは不満を通り越して疑問でさえある。(しかもアンドレの落ち方は結構斬新だったのに)
しかも佐藤惇に関しては過去最大の予選会をやった21回大会で、当時高校生だったのに川口、又地、朝、橋本らと並んで8枠の出場権を獲ってたり、数回出た本大会では最高で2nd進出であんまり振るわなくて(でも毎回自身の記録を更新してた)今回初の3rd進出だったり、味付けしようと思えば幾らでもできる出場者だったのに何故オールダイジェスト。
あと長野の引退がテーマなら竹田と山本の挑戦も見たかったなあ。引退セレモニーのくだり要ったんすかね。
まとめると
いろいろ書いたけれど、最近のSASUKEはステージのギミックが凝ってておもしろいし、出場者のレベルは高いし色んな国の選手が居るのも見ていて楽しい。
ドリューがクリフを突破したところはすごく良かった。最初に竹田が飛び移るクリフを成功させたときみたいな衝撃があった。これ伝わる人居るんすかね。
長野は最後にもう一度レジェンドたる所以を見せてくれたし、次の時代を担う選手たちもそれぞれ運とタイミングが合えば完全制覇を攫いそうな実力者ばかりで目が離せない。
そして何より、次回は屋根、屋根が必要だ。
コメント投稿