ポーカー APT戦記 (#605)
またポーカーなんだ。Asian Poker Tourに行ってきたぞ。
ツアーの名の通りいろんな都市でやっている大会で、今回は韓国の仁川という近場だったからお仕事を曖昧にして参戦しました。
そして僕は良いところまで勝ち残った結果、韓国に行ったのにソウルにたどり着くことなく帰国したってワケ。
お分かりいただけただろうか。
Day1
言うまでもなく海外のポーカー大会というのはギャンブルでもあって、このイベントは参加費が8万円した。
みんな当然みたいな顔をしているから僕も当然みたいな顔で払っているけれど、実際のところは震えている。8万円だぞ8万円、全部買えるじゃん。
僕の会社は今月ボーナスが出るから耐えられた。次男だったら耐えられなかった。
初期スタックの2万点。これが後々100万点になります。
僕は基本待ちのスタイルしかできないので、モチモチしているだけでだんだんチップは減っていってしまう。
けれどちょうどよくAAが来たりフルハウスを作ったりできるとチップが増えることもある。真理。
Day1折返し時点で10万点くらい。やれてる〜~
ちなみにちょうどよくハンドが来ないとどうなるかというと、死にます。
???
ヘンテコなプレーをしてもチップは減る。真理2。
あと3周くらいしか生き残っていられないチップ量になってしまい、つまりはオラァ!をやることになる。
オラァ!(生還)
そうこうしているうちに9時間が経過していて、入賞ラインを決めるハンドフォーハンドに入る。
入賞間際では誰が脱落して誰が生き残るかがかなり大事なので、各テーブルで1ゲームずつ断面をあわせて進行するのだ。
この時間帯の「誰が飛ぶか・入賞できるか」というヒリつきが1つポーカー大会の醍醐味……僕が1番ジリ貧であることを無視すればそうだねえ。
オラァ!(入賞)
さすがにKKが来たらオラァ!するしかなく、そこでなんとか勝って命をつなぐ。その直後に別のプレイヤーが飛んで入賞・Day2進出が決まる。
死の淵から生還して海外初インマネだったからかなり嬉しかったし、何より8万円を失わずに済んだのだ。
せっかく韓国に来たのに持参した1本満足バーBlackしか食べていないけれど、それも報われたね……
ホテルに帰っても当然23時にやっている店などなく、韓国名物をテイクアウトして就寝。
Day2
ところでこのトーナメントはミステリーバウンティといって、Day2からは相手を飛ばすと1つ「バウンティ」がもらえる。
この「バウンティ」が順位賞金とは別のプライズになっていて、しかもその金額が「ミステリー」、つまりくじ引きで決まるという闇のデュエルなのだ。
その最高額、実に200万円。
2位の順位賞金とほぼ同額という意味不明の配当になっている。
そして賢明な諸兄はお気づきの通り、相手よりチップを持っている(=飛ばせる)状況がかなり強くなって、ちょっとしか持っていないプレイヤーは常に狙われる運命にある。
これが弱肉強食、僕は子鹿……
とか思っていたけれど、周りにはさらにか弱いプレイヤーもいてなんだか生き延びているな。冷静に子鹿ってたぶん結構強いよね、角とかあるし。
承太郎もびっくりの無茶苦茶なブラフも通って……これはあとで聞いたら完全に相手のハンドを見誤っていて、死ななかったのは偶然だったのだけれど。
気づけばDay2開始時に52人いたプレイヤーも24人、16人……と減っていき、その全てに僕は関わっていないという謎の状況になっている。
全然良いハンドが来ないからぼんやりしていて、たまに思い出したようにプレーしてちょっと増やして、たまにオラァ!が発動。
すごい低空飛行のまま残り10人とかになっている。
となりには有名プレイヤーが座っていてすべてを破壊していてすごかった。
同卓と言えば聞こえは良いけれど、僕みたいな本当に座っていただけの場合も果たして同卓と言えるのだろうか。
けど1回オラァ!をやられて、僕も相手を信頼してJ2o(鼻水が出ちゃうぐらい弱いハンド)でオラァ!したら、
92o(【禁則事項】が出ちゃうくらい弱いハンド)が出てきてめちゃくちゃ笑顔になった。
そんなこんなでまたチップを戻したり、遂にポーカーらしいポーカーをしてブラフキャッチしたりで残り8人。
やっとバウンティをGETした……こんなに残っているのにバウンティ0だったの僕だけだよ。おかしいことをしているのがよく分かる。
ファイナルテーブル
あと8人になったので1つのテーブルに集められて記念撮影とかしたりする。
ポーカー界隈は気軽にフリー素材を配布してくるから指名手配犯の方々は気をつけて欲しい。
この辺から順位賞金も馬鹿にできない額になっていて、簡単に言えば1人飛ぶごとに20万円もらえるが。
座って何かが起きるのをちょっと見ていると20万円もらえる謎状況、ポーカー大会だけじゃなかろうか。狂った世界だよ。
どの断面の写真を見ても全然チップを持っていなくてウケる。
そもそもずっと平均以下のチップ量でFTまで座っていることが謎すぎて、全然優勝のことは考えられていなかった。
トロフィーは当然欲しいけれど、チップ量の差がありすぎるのと現実的に20万円がデカいのとで完全に地蔵になっている。
次は自分だな~~とか思っているうちに周りが不運と踊っちまって、気づいたら残り4人に。賞金も日本円で100万を超えて自分が1番意味不明の顔をしている。
はい。
死ぬときは唐突に死ぬ。チップ量的にも4位か粘って3位は見えていて、引き目のあるブラフをぶち込んだらちゃんとコールされて死にました。
ここで引けていたらアツかったのだけれど……まあこれまでが出来すぎていたから悔しさより満足になっちゃったねえ。
Day2開始時点では1ハンドで死んでもおかしくなかった状況から4位まできたら誰でもこうなる。優勝するには立ち回りから全然違うと思ったから、それはまた今度の課題だ。
ちなみにバウンティはまあまあ良い額を引いて賞金は計135万円でした。
スゲーとなるけれど、参加費が8万円x368人=3000万円弱、カジノの取り分を引いても4位にしてはなんか安くない……?
即ち、4位でバウンティ1つのヤツなんかいないのよ普通。
通常のトナメならもう100万円くらいもらえていたかしら。こういうモヤっとする要素が残るのが僕らしいすね。やっていくしかない。
コメント投稿