主演女優がイケてるだけのドラマ『クイーンズ・ギャンビット』について (#557)
話題になったのは結構前らしいのだけれど、まあ置いておいて。
ネタバレありで感想を書くぜ。
ネタバレにマイナスの効果はなし 研究で明らかに
(略)何も知らされないままの状態と結末を知らされた状態での、読書における反応の違いを調査した。
結果は、何も知らされていない状態よりも、結末を知らされているほうが読書を楽しんだことが明らかになったという。
最近こういう話を知ったからこれを読んでから作品を観ても問題はない。たぶん。
良かったところ
主人公がイケてる
主演のアニャ・テイラー=ジョイという女優がかなりカッコよくて、理想の「チェスの神童」感がかなり表現されていて良い。
対戦中の目つきもそうだけれど、酒豪の一面とか変なファッションで堂々としている面とか、容姿端麗ってだけじゃない独特な「鋭さ」がすごく印象的だった。
『クイーンズ・ギャンビット』を観る目的の9割はこの主人公にあると思う。
チェス知らんけど演技がエアプっぽくないところも良い。
題材がチェス
観ていて、チェスって絶妙だな〜って思うことが多々あった。
この作品のテーマがチェスである必要って全然ないのだけれど、これが野球とかF1とかだとマッチョすぎるし、科学者の話だとオタクすぎる。
あらゆる面でチェスという文化のちょうど良さを実感した。
自分に刺さらなかったところ
話はめちゃくちゃ王道
天才チェスガールが全国のチェスおじたちを分からせる、っていう純度100%のストーリーだから、下調べとかしない自分も悪いのだけれどもうちょっと何かギミックがあるかと期待していたからやや肩透かし感。
この作品を観たからといって人生の役に立つ教えがあるかと言われると、「それをドラゴンボールを観るときにも求めますか?」という話になる。
『クイーンズ・ギャンビット』はほとんど『ドラゴンボール』なので。
主人公が尻軽野郎なんすよね
色んな男と寝すぎてなんやねんこいつみたいな気持ちになってくる。女心難しすぎるな。
最後にアゴががっしりしたマスコミニキとくっついて純愛エンドっぽくなってるのは分かるけど、アゴニキはボルゴフ戦全然役に立ってないからな。
同棲してたニキがスーパーに就職したままフェードアウトするのは諸行無常すぎて好きです。
母親が急に死んでワロタ
アメリカドラマの7合目ぐらいで身内が死ぬやつ、水戸黄門でいう紋所を出す前のシーンだから本当に笑顔になる。
1回凹んでからの……アメリカン紋所〜〜!!!(ロシア人をチェスでボコボコにする)
総括
めっちゃフツー。
今後の人生のどこかで「クイーンズ・ギャンビットみたいに」って例えを使えたら観た価値あったなと判断します。
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