どうもこうもないよ (#604)
というわけで、観ました。
解説とか拾いにいく前に自前の感想文を書いておきましょう。
以降ネタバレ有りなので注意。
上映後はとりあえずシアターの席に座ったまま、「君たちはどう生きるか 日本神話」「君たちはどう生きるか AC部」「君たちはどう生きるか ボボボーボ・ボーボボ」でググった。
同じことを思っている人は多い。
例によって前情報ゼロだったから、「あ〜戦時中の話か〜〜ダルいな〜〜」と思ったのもつかの間、
説明なく自分の頭をカチ割る主人公、あり得ない量の流血、青サギが喋った瞬間から殺意が高すぎる、と一気に情報を流し込まれて笑顔になれた。
大量のペリカンにでかい扉を開けさせられる頃には「おっエヴァか?」となったし、大量のpovoがワーとか群れている頃には「ボーボボでは」となったけれど、
幼オカンがあなたを産めるなんて素敵、とか言い出す頃にはなんか神話っぽさを感じてきて、「教養が無い自分が恥ずかしいです、僕は悔しい」となった。
とにかく全編を通して薄っすらとスベっていて、これから先おもしろくなる匂いもまるでしない、けれど先の展開だけは気になるから見たい、という稀有な体験だった。
映像を観るという手続きも煩わしく感じられて、早く観終わった状態になりたいだけのなんとも俗な欲求で座っていた。
古文の先生が言っていた、この時代は「ゆかし」の文化なのだ、見たい知りたいという欲求とそれを隠したい恥のせめぎ合いなのだ、という言葉を思い出した。
なんだか不思議なことが起きて、深入りして良いことは無さそうだけれど見たい知りたい、という発想は原初の創作なのかもしれん。
なんかそれっぽいことを書いたけれどまあ意味不明でした。ピース。
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