青春はインターネットです (#603)
そこそこ歳を重ねると、新しいことを見つけたり新しいコミュニティに属するのはなかなか骨が折れるということになる。
それでも見渡して思うのが、皆どこかしら帰る村もあるのだなということだ。
僕よりちょっと上の世代はゲーム村の人間が多くて、もっと上になると野球村とかドラマ村の人間が多いのかしら、
年上の人たちがゲームとか野球に何時間ものめり込んでいるのを見ると、ようやっとるなというある種の感心を覚えることすらあった。
しかしひるがえって、それを自分に置き換えるならば僕はインターネット村の人間となるのは言うまでもない……
そこで気づく。
ゲームも野球もインターネットも、ようやっとるの次元はとっくに超えていて、あまりに身体の一部になっているだけなのかもしれない。
言ってしまえば、多感な時期に何で脳を焼かれたかで我々の帰る村、ひいては体組成までもが決まってくる。
ニコニコ動画とかMMORPGはそれくらい僕たちにとって劇薬だったし、ゲームや野球やドラマも彼らの世代でそうだったのだろう。
……あれ、ヤバくない?
大人になれば自動的にインターネットなんて卒業して野球村とかドラマ村の住民になっていくのだと思っていた。それが正しい大人なのだと。
ずっとインターネットなのか、僕は。
この先何に手をだして何があっても、それを嬉々としてインターネット村に持ち帰って報告している自分が想像できる。というかすでにそうなりつつある。
青春はインターネットです。一度焼かれた脳は元には戻らないので。
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